住宅ローンは利用できない場合が多い
再建築不可物件はその名のとおり再建築が許されないので、購入時には注意しなければならない点が多々あります。たとえば、住宅ローンを利用できないケースを想定しておかなければなりません。融資する側にとってリスクが大きすぎるため、ほぼ利用できないと覚悟しておいたほうが良いでしょう。火災が起こったり地震で倒壊したりした場合、住人は住まいを失うことになってしまいます。家を建て直せないので、他の住まいを探すことになるでしょう。そのためには新たな資金が必要となるので、住宅ローンの返済を続けるのは困難な状態になります。生活するだけで精一杯であり、破産を選択するような可能性も低くありません。そうなると、住宅ローン回収できなくなった金融機関は大損に他なりません。こういった事情があるため、貸してくれるところは多くないのが実情です。
充実した保険に入ろう
他の注意点としては、しっかりと保険をかけておくことが挙げられます。前述のように再建築不可物件には、火災や地震が脅威になるという一面があります。さらに、物理的にも被害を受けやすいという特徴があるので要注意です。隣地の境界に接するぐらい近くに建てられていることが多いため、周辺から火をもらいやすい状態といえます。地震で倒壊した燐家に押し倒されるような危険性もあるでしょう。いろいろな災厄が想定されるため、できるだけ充実した保険に入っておくことがポイントになります。
リフォームできる範囲を確認しておこう
また、リフォーム可能な範囲についても十分に考慮しなければなりません。全く不可能というわけではありませんが、基本的には建築確認の申請がいらない範囲に限られてしまいます。たとえば木造の一戸建てなら、柱や梁といった基本構造に手を加えることは許されません。そのような施工は建て替えと判断されてしまうからです。言い換えると、建て替えに該当しないリフォームなら可能ということです。すなわち、基本構造に関係のない範囲であれば行える可能性があります。